患者さんのお口の健康を守りたい


新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院の院長 松田拓己です。

【略歴】

平成2年 新潟大学歯学部卒業

平成2年~5年 新潟大学歯学部付属病院口腔外科勤務

平成5年~6年 長野赤十字病院口腔外科勤務

平成9年 新潟市西区小針にて松田歯科医院開業

 

予防のセミナーを受講した歯科衛生士のSさんにレポートを提出してもらいました。

 

『講義のまず始めは

①患者さん

②院長

③スタッフの三者の立場に自分を置き換えて、

どんな歯科医院を理想とするかを考え、

この三者が満足出来る歯科医院を目指したいなと気づかせていただきました。

 

そして、患者さんに満足していただける歯科医院になるには、スタッフの心配り一つ一つが大切ですと教えていただきました。

 

例えば、治療が終わった際の患者さんのお気持ちを考えてみましょう。

 

「今日は痛かったなぁ」「治療が長くてつかれたなぁ」などの歯科医師には言いづらい感想でも、スタッフには教えてくれる患者さんがいらっしゃいますね。

 

その一言だけの情報でも大事にスタッフ同士で共有し、次に来院された時には

「先回の治療は痛かったようですね。

気づけずにすみませんでした。

今日は痛くならないように気をつけますね。」

 

と声をかけるだけでも、患者さんの不安な気持ちを和らげられるかも知れません。

 

他にも、 患者さんが歯科医院を選ばれる時に、清潔感があるかどうかは重要なポイントだと思います。

 

きれいに掃除されいるか、整理整頓されているかは一目瞭然ですが、消毒や滅菌などは患者さんに分かりづらい点です。

 

消毒や滅菌の機械類を歯科医院のホームページに載せたり張り紙をすることも出来ますが、セミナーではもっと簡単にアピールできる方法を教えていただきました。

 

それは患者さんに直接見ていただくようにするのです。

 

たとえば、患者さんが診療台に座られてからコップや器具をお出しするのは、歯科衛生士学校でも習うほど当たり前に行われています。

 

新しいコップが用意されていると患者さんにアピールするのと同じく、グローブやスリッパでも簡単なアピールの仕方があるのです。

 

当院ではグローブを毎回患者さんごとに変えていますが、患者さんには分からないことかもしれませんね。

 

他の患者さんのお口を触ったままグローブを替えていないのではないか、と不安に感じる方もいらっしゃるかも知れません。

 

また、スリッパをアルコール消毒している歯科医院ならば、ぜひ患者さんの目の前で消毒してくださいと講師がおっしゃっていました。

 

お昼に入る前、これから帰られる患者さんがいらっしゃる際にスリッパを消毒すれば、この歯科医院はスリッパもきちんと清潔にしていると納得して履いていただけます。

 

患者さんに不快感を与えないよう、そして不安なく歯科医院に来ていただくために清潔のアピールをすることは大切だと思いました。

 

(松田歯科医院では、スリッパを消毒する専用の機械を玄関に設置しています)

 

また、講師の先生からは

「歯科衛生士という字には『衛(まもる)』と『生きる』という字がある

私達は生きていくことを衛(まもる)仕事をしているのだ」

という言葉を教えていただきました。

 

歯科衛生士が患者さんの健康を守る大切な役割の一つが口腔保健指導です。

 

その指導の第一歩は、患者さんの動機づけになります。

 

わたしは、動機づけの際にどんなことをしたらいいのか分からなく、難しく感じていました。

 

講師の先生は「そんなの簡単だよ、患者さんにハッと気づいてドキッとしてもらえばいいだけだよ」とおっしゃっていました。

 

なるほどと思ったのは、動機づけで頻繁に使われる歯垢の染め出しについてです。

 

わざわざ歯垢を赤く染めなくても、舌で歯を触って歯垢が残っているざらつきを確認してもらうだけでも磨き残しに気づくことが出来ます。

 

患者さん自身の感覚で磨き残しに気づいてもらえますので、動機づけにはぴったりです!

 

他にも、歯科衛生士が歯の上半分の歯垢だけをきれいにして、患者さんに上下のつるつる感の違いを実感してもらう方法でも、モチベーションをあげられます。

 

いつもの歯のクリーニングの前や途中に、一人一人の患者さんにあった簡単なモチベーションのあげ方を見つけられるようになりたいです。

 

他にも講師の先生は保険医療業務もされているので、歯科衛生士が保険制度について知っているとどういう利点があるか、子育てをしながら仕事を続けてきた人生経験を、涙あり、笑いありで最後まで楽しくお話ししていただきました。

 

講師の先生が気さくでポジティブな方で、技術だけでなく患者さんがついていきたくなる人柄が大切なのだと気づけました。』

 

Sさんが苦手だった患者さんの動機づけについて、有用なテクニックを教えていただけたのが大きな収穫です。

 

また、患者さんと長くお付き合いするうえで最も大切な「人の悩みに寄り添って導ける人間性」に触れられたのがとても嬉しいです。

 

講師を務めていただきましたフリーランス歯科衛生士の沢口由美子先生には大変感謝しております。

 

歯科医師 松田拓己

(新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院 院長)

 

 



TEL:025-234-1112