新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院の院長 松田拓己です。
【略歴】
平成2年 新潟大学歯学部卒業
平成2年~5年 新潟大学歯学部付属病院口腔外科勤務
平成5年~6年 長野赤十字病院口腔外科勤務
平成9年 新潟市西区小針にて松田歯科医院開業
いつまでもご自分の歯で食事を美味しく味わっていただくためには、予防を継続していただくのが大切ですね。
おかげさまで、西区で歯医者を始めて26年たちました。
開業してしばらくは、むし歯の治療が終わった後に定期健診をお勧めしても、実際にメンテナンスを続けられる患者さんは半分程度だったのです。
治療が終わって患者さんが帰られる際に
「今後は歯を悪くしないために、定期的な歯のクリーニング大切ですよ」とお話しすると
「歯医者さんは歯が悪くなってから通う場所ですよね?
また、痛い場所ができたら治療をお願いしますから。」
と怪訝なお顔で答えられる方が目立ちました。
むし歯ができたり、歯が抜けたりしたら歯科医院に仕方なく通う、という考え方が主流だったようです。
それでも、10年くらい前から定期的にメンテナンスを受けられる患者さんが増えて、患者さんが継続して予防に通われる方は90%以上になりました。
歯の健康を維持してくれるスタッフと患者さんが多くなるのは嬉しいですね。
予防に前向きな患者さんとスタッフが増えてくれたおかげで、西区の松田歯科医院の目標は新しく書き換えられました。
これまでの目標は、予防が必要な患者さんに通い続けていただくことだったのです。
今では予防治療が常識に近くなりましたので、患者さんが安心してメンテナンスを受け続けられる体制を実現しなければなりません。
具体的には、予約を守って患者さんが通い続けてくださる限り、歯科医院が閉院しないことが求められます。
歯科医院が閉院する理由といえば、院長が診療できなくなるのが一番多いでしょう。
人間には寿命がありますし、病気やけがの影響もあります。
もちろん、私自身は特に病気もなくて歯の治療をするのに支障は感じていません。
体の不調があるわけでもなく元気に過ごせています。
でも、いつまで治療ができるのか、あるいは明日何が起きるのかも分かりません。
後ろ向きな話で申し訳ありませんが、こんな風に心配するようになったのは、ある有名な歯科医師とのお付き合いがきっかけでした。
その先生は歯周病に関する教科書を多数出版されており、新潟市で歯周病予防を長年提唱されていた大先輩だったのです。
運良く、私は歯周病予防について直接教えていただく機会があって、とても尊敬していました。
その有名な先生が、病気のために歯科医院を閉院されることになったのです。
そのため、これまで歯の予防をずっと継続されていた患者さんを松田歯科医院で担当して欲しいとご依頼を受けました。
先輩のクリニックは新潟市中央区の繁華街にありましたが、新潟市西区から時間をかけて先輩の歯医者に通われている患者さんが大勢いらっしゃったのです。
歯周病予防の大御所から患者さんを引き継ぐのは、とてもプレッシャーを感じました。
それでも、お世話になった先生からのお願いですから、精一杯の対応をいたしますとお返事したのです。
そして、先輩のクリニックが閉院し、ご紹介いただいた患者さんが松田歯科医院に来院されると、皆さんが悲しそうに仰るのです。
「今後はよろしくお願いします…
これから、わたしはどうなってしまうのでしょう?」
信頼していた歯科医師の診察が受けられなくなり、知らないスタッフばかりの歯科医院に通わなければならないのは、たまらなく不安だったと思います。
せめて、顔見知りのスタッフが一人でもいてくれれば、かなり心強いでしょうが、開業地がまったく違うので転職は困難です。
西区の松田歯科医院でメンテナンスを受けてくださる患者さんには、できるだけ不安を感じないで歯の予防を続けていただきたいと願っています。
たとえ院長が変わったとしても、新潟市西区でずっと歯の予防を提供できる歯科医院になるのが新しい目標です。』
歯科医師 松田拓己
(新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院 院長)