新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院の院長 松田拓己です。
【略歴】
平成2年 新潟大学歯学部卒業
平成2年~5年 新潟大学歯学部付属病院口腔外科勤務
平成5年~6年 長野赤十字病院口腔外科勤務
平成9年 新潟市西区小針にて松田歯科医院開業
新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院は複数のスタディ・グループに参加しています。
その中でも、スタディ・グループ「Recの会」には平成21年の11月から出席し続けていますので、12年以上もお世話になっています。
「Recの会」は新潟市西区で開業されているN先生の声掛けで発足しました。
年間に2,3回のペースで研修会を開いており、各医院のスタッフと歯科医師が一つの会場に集まって勉強するのが特徴でした。
歯科医師あるいはスタッフだけで別々に研修するよりも、同じ知識が共有できますので、チーム医療に役立つ点で助かっていたのです。
特に、歯周病の治療では定期的な歯のクリーニングが大切ですので、患者さんを担当する歯科衛生士やコミュニケーションの時間が長い受付担当者が歯科医師と知識を共有できる機会は貴重になります。
「Recの会」の名前の由来について質問を受けることが多いので、ご紹介しましょう。
「わたしたち歯科医療従事者は患者さんに定期健診で来院していただき(Recall)、歯のクリーニングを継続していきます(Recare)。
患者さんがメンテナンスを続けてくださるので、歯科医療従事者は治療後の経過や成果について学ぶことができるのです。
そして、定期健診の結果から学びを得て、責任を持って治療するために資料として記録を残します(Record)。
さらに、メンテナンスの重要なメンバーである患者さんとスタッフの状態を認識し(Recognize)、初心を忘れずに先人の業績を尊重する謙虚さが大切です(Recur)。」
この言葉は、新潟市西区で開業されているN歯科医院の院長および日本歯周病学会専門医で、「Recの会」の会長であるN先生からお聞きしました。
患者さんのお口の健康を守るために定期健診を続けていくうえで、忘れてはならない重要な単語が「Rec」で始まっているので、スタディ・グループの名前は「Recの会」と名付けられたのです。
定期的に開かれる合同研修会では、新潟市中央区のM歯科医院の院長で日本歯周病学会専門医のM先生から「歯周病と糖尿病」について教えていただきました。
糖尿病が進むと免疫の働きが弱くなるため、細菌への抵抗力が下がり感染しやすくなります。
歯周病は歯ぐきに細菌が感染するのが原因ですので、糖尿病の患者さんは歯周病が進行しやすくなるのは以前から知られていました。
ところが、歯周病のように痛みなどの自覚症状が少ない慢性炎症は、糖尿病を悪化させる恐れがあることが分かってきたのです。
これは、慢性炎症が身体の中で続くと、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が発揮されづらくなるためです。
多くの患者さんを調査した統計の結果では、歯周病菌が歯周ポケットの奥まで侵入すると、糖尿病が重症化する恐れが高くなるとのことでした。
歯周病は歯が抜ける原因だけでなく、身体全体にも悪影響を与える可能性があるのですね。
患者さんの健康を守れる歯科医院に成長するため、スタッフと一緒に学べる場を与えていただいて感謝しております。
歯科医師 松田拓己
(新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院 院長)